時輔の活躍ぶりに拍手
<巻の4>では、2度の襲来の様子が描かれている。私がこの巻で注目したいのは、なんと言っても1度目の襲来から2度目の襲来の間の、時輔の大都での諜報活動である。鎌倉幕府に斬られた杜世中の家族に取り入ることから始めて、再度の襲来を画策するクビライに対する情報操作を成功させる。 ここで、あのマルコ・ポーロまでが登場するのだから、本当に面白いが、それは皆さんが実際に読んでお確かめください。 ただ、ひとつだけ欠点を挙げるとすれば、戦場の描写部分が長すぎること。迫力満点のまま、延々と続くので、おなかいっぱいを通り越して疲れてしまう。 よって、星4つです。
講談社
時宗〈巻の3〉震星 (講談社文庫) 時宗〈巻の2〉連星 (講談社文庫) 時宗〈巻の1〉乱星 (講談社文庫) 風の陣[大望篇] (PHP文庫) 風の陣 天命篇 (PHP文庫)
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