持衰
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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人気ランキング: | 449468 位
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参考価格: | ¥ 1,260 (消費税込)
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縄文から弥生へ
日本人が狩猟採集文化から農耕文化へと移り行く時代を題材にした短編集。本書を読み進むうちに、狩猟を中心とした原始的なムラが、やがて農耕が定着して安定した時代へと移り変わって行くのが、実感できた。古代歴史小説として、とても優れた作品である。 しかし、この短編集の魅力は、なんといっても生き生きと描かれた登場人物にある。タイトル作でもある「持衰」の主人公、黒女(くろめ)の秘めた情熱と底知れぬ精神力。「夕陽を浴びて」で、重要な働きをする飲んだくれの父親。「常世へ」の主人公、猛男(たけお)の潔さ。などなど。すべての人物が命を持って生きているかのようである。筆者は、前作「日輪の神女(ひのかむめ)」では、古代ロマン文学の可能性を示したが、今回の短編集は、小説としての完成度がより高まっているとの印象を受けた。 次の作品が楽しみである。
郁朋社
日輪(ひ)の神女(かむめ) 日輪(ひ)の神女(かむめ)―紅蓮の剣
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