時雨のあと (新潮文庫)
|
|
ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
|
人気ランキング: | 17404 位
|
発送可能時期: | 下記ボタンを押して納期をご確認下さい。
|
参考価格: | ¥ 500 (消費税込)
|
ご購入前のご注意
当ホームページはアマゾンウェブサービスにより運営しています。
商品販売はすべてアマゾンになります。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。
|
|
人の優しさに触れたいとき、どうぞ。
下級武士や市井の人々など、身近な存在の人々に
視点をあわせ、人々の心のひだを綴っている彼の作品は
私たちにとって身近なようでいて、とても遠い。
人は根本的に変わらない。
弱くずるく、でも暖かい。
だが、その温度は時代ごとに異なるのだ。
人への関心具合。自分の弱さ、ずるさに対する恥じらい。
異性を恋しいと思う気持ち。
そこには確かに、今の時代、なかなか見つけられない感情があふれている。
そして、そういった感情や風景に触れることで
生まれる懐かしい暖かい気持ちを求めて、
私は藤沢周平の作品に向かうのである。
いやぁー いいなー 絶品!
短編集では「神隠し」がピカイチ!と思ったが、
何の!この「時雨のあと」はいいなー。
東西両横綱と言った感じでしょうか?
■お薦め度&評価:
★★★★★(満点!)
これは「超・お薦め」
■「雪明り」
映画「隠し剣 鬼の爪」は、藤沢周平作品の3作を合わせた内容だった。
その1作がこれ。前にも読んだが、いい話で泣けちゃいます。
「由乃は跳べと言っている」・・・・「いま、跳んだのか?」
その勇気は、若さか? いいなー
■ 「闇の顔」
この7話の中では長編。読み応えあります。
最後に、びっくり。
■ 「時雨のあと」
表題作。この「兄妹愛」は悲しい。だけど、“兄”ほんと どうにかして欲しい。説教してやりたいぐらい。でも良いキャラしています。前半は漫才のようです。
しかし、兄を信じながら苦界に身を沈めて・・・・。それでも兄は・・
まったく もう!
■ 「意気地なし」
これは安心しながら読めます。
いいなー、あー 羨ましい。
■ 「秘密」
とボケた爺さんにも昔はこんなことがあったのだ。
最後笑っちゃいます。いい話だ。
■ 「果し合い」
もしかしなくとも、この短編7作の中で一番かも。
いい話だなー、
こんな陰の爺に 私もなりたい。憧れます。
■ 「鱗雲」
悲しいけど、最後はハッピーエンド。
こういう後味のいいのは救われます。
「雪明り」も入っています
一冊の中に、武家ものと町人ものの短編が半々ぐらいで収められています。
個人的には、しがらみの中での苦悩が描かれる事が多い武家ものが好きなんですが、表題作の「時雨のあと」は、町人ものながら思わず泣けてしまいました。
身を持ち崩した兄妹の再生へと向かう一編です。名編だと思います。
また、悲劇的な結末を迎える作品が少ないのも、この短編集の特徴だと思います。
藤沢周平の魅力たっぷり 珠玉のラストシーン
美しいものにふれていると幸せで濃厚な時間となる。サラブライトマンの澄んだ歌声にうっとりとし、中日ドラゴンズの選手の奇跡的なプレーに喝采を送る(fanです)。いい時間である。藤沢周平の小説の魅力もラストシーンの美しさにある。「おー」とため息をつくことしばしばである。この『時雨のあと』は短編集。最後にある「鱗雲」 のラストシーン、これはいい。何度読んでも心に響く。涙が出そう。短編の中で最も好きな作品だ。
やさしい視線
藤沢さんの書く物語はすべてやさしさ人情にあふれた作品です。 江戸時代の庶民の貧しくも健気な姿が映し出されています。 BGMはそう、昭和枯れすすきがいい。 よくある時代劇のような読み終わったあとスカッとするような勧善懲悪は存在しないけれど、どこかスーッと鼻に抜けるところがあります。 ステレオタイプ日本人をみたいならこれを読もうといいかな。
新潮社
時雨みち (新潮文庫) 神隠し (新潮文庫) 驟(はし)り雨 (新潮文庫) 龍を見た男 (新潮文庫) 霜の朝 (新潮文庫)
|
|
|
|
|