中級者向け?おしゃれな本。
1.見た目が良くコンパクトで、堅苦しくない感じなので、初級者向けの本なのかと思いました。確かに、「基礎知識」も載っているし、ドイツ人の手書き文字の判読しにくいものが説明してあったり(これは良いです)、初級者には助かると思われる部分も多いのですが、手紙の部分は文法の説明などはなく、文例とその訳が書いてあるだけです。間投詞がまとめてあるページもあるのですが、単語と意味が書いてあるだけだし、そのようなものは結局初級者のうちは使わないと思うし。やはり中級者向けでしょうか。2.見た目が良くコンパクトで、堅苦しくない感じなので、もっと若者向けの内容が載っているのかと思いました。文の内容的にも、言葉的にも。例えば、お気に入りのサッカー選手やミュージシャンに書くファンレターや、サインカードをもらう時の文例とか、そういうものが載っていれば良いと思いました。確かに、新しく出版された分、ほかのドイツ語の手紙の書き方の本より、全体的に現代風ではありますが。ほんの少しですが、パソコンで使う単語が紹介してあったり、「実用Eメール」のページがあったり。でもその部分をもっと多くして、他の類書との差がもっとあれば良かったのでは。 中身はレイアウト重視で、空白が多く、情報量が少なく感じます。本の外見にこだわらないのであれば、手紙の書き方の本は、文例が多いほうが実用的なのは言うまでもありません。 しかしこのシリーズは、ドイツ語の本には珍しく、おしゃれな感じなので、その点ではおすすめです。本屋に並べてあるのを見ると、思わず手に取りたくなるような本です。
限定されたシチュエーションでの手紙に便利
ドイツ語そのものの説明は(ほとんど)ないので、ドイツ語が相当分かり、その上で、ドイツの「手紙の形式」が分からないという人のための本。 本文中の例文の多くは、ドイツの友人、または知人にだすような手紙を想定している。よって、例文は多いが、そのほとんどがごく限られたシチュエーションの上のものである。 これらの点を承知の上ならば、「便箋の配置」、「封筒の使い方」、「書き出しと結びのことば一覧」などの『基礎知識』が、具体的で大いに役立つことだろう。この『基礎知識』が本文の1/5程度あり、残りは、実際に個人から個人に出した手紙を転記したような、リアルな例文集になる。季節の挨拶、お祝いとお知らせ、ありがとう、問いあわせ、履歴書、などなど…。 そういった訳で、ドイツ語は初めてだがドイツの人に手紙を出してみようか、というような、私のほうな初心者にはあまり向かない本だったといえる。しかし、『基礎知識』の方は大変に役立った。
三修社
ドイツ語の手紙 ドイツ語手紙のキソ知識 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
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